新しい大統領が就任後に行う最初の State of the Union は特に注目を集めるものかと思いますが、現大統領のそれは、珍しく50日を過ぎたほぼ 3 月半ばにありました。そのせいもあってか、今回は特に注目が集まっていたようでした。

さて、スピーチの内容はさておき、大衆に向けた効果的なスピーチと逆効果なスピーチの違いについて考える良いチャンスだったので、いくつか気になったポイントを挙げてみます。

ネガティブポイント

たとえそれが現実であっても、気が滅入るようなリアリティのポイントをいくつも連ねるスピーチは聞いていて快いものとは言えませんし、視聴者の注意をそらすもの。しかもそれが何分も延々と続くと、その解決策を説明しだす頃には、聞き手はすでに離れていることも。

リズム感のない話し方

国や文化と言語によるかと思いますが、うるさすぎず、リズム感が良く、間の取り方が絶妙なスピーカーは、聴衆の興味をひきやすいように思います。単調かつ小声で延々と話し続けるスピーカーは、時間を埋めているだけで、メッセージの内容があったとしても、聞き手には伝わっていない可能性大。

懇願する言い回しは聞き苦しい

I need you to.. を切羽詰まった感じで言われると、聞いている側は協力したいと思うのか、それとも、We can, I can, の方が連体感を生み、聴衆の意識を集めて維持しやすいのか。聴き比べてみるとその違いがよく見えてきそう。

頼りになりそう

この人に寄りかかったら共倒れしそう、大変なことになったら一目散に自分だけ逃げていきそう、といった感じではなく、幾分はったりでも、この人とだったら協力して何かすごいことを一緒にできそう、と思わせるスピーチスキルは見逃せない点かも。

Takeaway

すべてスムーズに行っていない時こそ、人は気分が明るくなる源に興味を抱くもの。と仮定すると、聞き手に向けたスピーチを行う時は、今まで以上に気分が暗くなるようなスピーチはかなり逆効果。何が人を魅きつける話し方なのか、2つの真逆のスピーチスタイルを比較して、観察してみるのも面白いものだとテレビを観ながら改めて思いました。