5月1日、州知事が5/4までの予定だったロックダウンを5/31まで延長、ロックダウン解除は「フェーズ1」〜「フェーズ4」で行うと発表しました。

「フェーズ1」の対象となる業種はリテール、自動車販売など。「フェーズ2」はキャンピング、サロン、レストランなど。「フェーズ3」では50人以下のイベントを許可。「フェーズ4」では50人以上のイベントを許可とのこと。

ただし、段階ごとに3週間の間隔を設けるとも。5月中旬から「フェーズ1」が始まったとしても、「フェーズ4」を完了するまでにはかなり時間がかかりそうです。

ちなみに、3月中旬から始まったロックダウン、1か月半を過ぎた現在、この州で失業手当を必要としているのは5人に1人と報告されています。

フェーズ1

アウトドのアクティビティ(ハンティング、釣り、ゴルフ、ボート、ハイキング)、条件を満たした既存の建設関係、ランドスケーピング、ハウスクリーニング、ペットウォーカー、オンライン購入アイテムをお店の外で受け取り(curbside-pickup)、自動車販売、洗車、ドライブアップの宗教関連サービスなどの再開を許可。

この自動車販売と教会が第一段階の対象になっていることが、なんとなくアメリカっぽい。「ソーシャルディスタンス」を意図したこのロックダウンですが、ハイキングもこの段階で許可されるんですね。というのは、外出禁止令が出てすぐの頃、晴天続きでハイキング先が大混雑し、その後すぐ禁止になったのはつい数週間前のこと。2か月近くアクティビティに制限がかかっていたことを考えると、ハイキング先、かなり混雑するかもしれません。

フェーズ2

キャンピング、ビーチなどアウトドアのアクティビティ、5人以下のイベント、工場、建設関係、ハウスクリーニング、店内ショッピング、不動産、オフィス、ヘアサロン、ネイルサロン、床屋、レストラン(1テーブルにつき5名まで)などの営業を許可。

キャンプ場と建築業、ヘアサロン、レストラン営業が同じグループなんですね。レストランや建築業はとても多くの人々の雇用先となっていること、そしてヘアサロンは大方が自営業ですから、不況改善を考慮しても、これは地元の経済状況に大きく作用すると思われますが、「フェーズ2」なのだそうです。

フェーズ3

アウトドアのグループアクティビティ(5人〜50人)、レクリエーション施設(プールなど)は、通常の50%未満のキャパシティで再開を許可。50名以下の集い、レストラン(75%未満のキャパシティ)、バー(通常の25%未満)、政府機関、図書館、美術館の再開を許可。

食料品など大型店舗での買い物はOKでも、美術館は「フェーズ3」という決定でした。

フェーズ4

50人以上のイベント。クラブ、コンサート、大規模なスポーツイベントなどを許可。各段階に3週間の間隔を取る予定とのことなので、真夏になるまで禁止ということでしょうか。

春〜秋のイベントを生業にされている人々にとっては、大変。大変ではすまないところが、この決定の難しいところなのでしょうが、関係者が乗り切れることを思うばかりです。

外出禁止令のダークサイド

球場近くのレストランやバーなど、イベントに依存するビジネスの廃業もすでにニュースで報道されるようになりました。また、外出禁止が発令されてから、ドメスティックバイオレンスは 25% も上昇していると報告されています。

地元の大手企業では、すでに解雇や早期退職を勧めるところもあり、「ロックダウンが長引くほど生計が立てられなくなる」という問題が増加しています。さらには、外出禁止令を理由に家賃を払わないとストライキする人々も出ており、家主も困惑という、あらゆる面での影響が日々あらわになっています。

Takeaway

失業者が5人に1人という状況で、ロックダウンを長引かせると新たな問題をいくつも生み出すことになる。また、早々に解除したところで、問題が悪化する可能性もある。どちらに転んでも難題。ただ、概して独立心が強い国で、どれだけロックダウンを強制し続けることができるのか?というのも気になるポイントではあります。