ロックダウンが始まってから、ほぼ1か月。とは言っても、州知事が「stay at home order(外出禁止令)」を発令したのがその頃で、大手企業に勤務する人々はその2〜3週間前からすでに自宅勤務をしている人が多かったようでした。

当初は有給休暇のような感覚で、普段はできない日中の散歩や買い物、ジョギング、家の片付け、クッキングを楽しんでいる人が突然増えたといった程度。

危機感というよりは「え?どうする?ヒマ!」「とりあえずトイレットペーパーは確保しとこう!」みたいな雰囲気の方が強かったかもしれません。

でも、ここ2週間ほどで外出時はマスクを着用している人がほとんど、スーパーマーケットでは入店できる人数を制限するところもあり、店先には行列ができる様子も。

外出禁止、危機感は TP 不足

3月末に外出禁止令が出てからも、しばらくの間はマスクをしている人もほぼおらず、唯一の危機感といえば、トイレットペーパーがすぐに売り切れ状態になったことくらい。

それでも、コストコの駐車場は週末になると停めるところもないほどで、たまたま必要なものを買に来ただけなのに、買いだめする人々のせいでお店に入れずいい迷惑といった程度でした。

ロックダウンが始まったのは、ちょうど長い冬が明ける頃で、珍しく春めいたお天気が続いたことも相まり、公園やハイキング先は混雑、自宅勤務で時間を持て余す人々が増えたせいか、通常より外に出ている人や車が多かったようでした。

でも、危機感というよりは「2 週間もしないで平常に戻るんじゃない?」くらいの雰囲気だったように思います。

普段は行列のない町で人が並ぶ光景

ところが、ここ2週間ほどは公園も閉鎖、営業が許可されているスーパーマーケットやハードウェアストアには客数を制限する所も増え、お店の前には常に10人〜20人ほどの行列が見られるようになりました。指示されている間隔は6フィート。「X」のテープが地面に間隔ごとに貼られているのも、普段ではまず見ない光景。

ただ、土地柄のせいか、日常から必要なものはオンラインショッピングで済ませて配達してもらう暮らしに慣れている人々が多いのも実状。

とは言っても、オンラインショッピングは、この外出禁止令により利用者が急増したそうで、サイトによっては配送日数が通常よりかかるというメッセージが出るように。

経済的に余裕のある人々なら、外出せずに時間もお金もあり、自宅勤務といえど普段通り収入があれば、オンラインショッピングで暇つぶし、となってもさして驚きはないですね。

マスクをしている人々がやっと急増

そしてここ1週間は、自家製マスクをしている人々が急増。天気も良く、暇で Stimulus Check(現金給付)も送られてきたからか、ガーデニング用品も売っているハードウェアストアには連日行列ができている状態です。

行き来する場所はベッドとキッチンとリビング、こんな生活が続いたら19ポンドは確実に太ると嘆いていた人々も、さすがに危機感を感じ始めたのか、自宅での筋トレ、ヨガ、散歩の時間を増やしだした人もさらに増えた模様です。

こんな時でも、外気には触れた方が良い、太陽の光は浴びた方がいい(歴史を見ればあたりまえといえばそのとおり)と言い出す人々も増えてきました。

確かに、締め切った室内に連日こもり、運動もせず、冷凍食品や缶詰、お菓子ばかり食べている方が明らかに体に悪そう。

それでも楽観的なのがすごい

この1か月、一貫して感じることは「もう勘弁してよー!」と言っているわりに、それなりに楽しもうとしている感じがなきにしもあらずといった彼らの姿勢。

こういう所はアメリカ人の強さというか、楽観主義をつくづく感じさせられます。こういうのを見ると、「すごいなアメリカ人」とつくづく思います。

現実的なすごいデメリット

とは言っても、楽観的でいられるのは、自宅勤務ができる社員や教育・政府機関に勤務する人々であり、通常営業ができないレストラン、ヘアサロン、撮影現場で仕事をするメディア業界の自営業・フリーランサーは、とんでもない経済的不安を抱えているようです。

ニュースでは連日そうした州外の様子や医療機関で働く人々への賞賛などが大半を占めていますが、最近になってちらほらと家庭内暴力の増加など、心を痛めるだけではすまない情報も報道されています。

解決策が見えない中で、外出禁止令の解除をためらう理由も充分に理解できますが、このままロックダウンが続くと、そのしわ寄せはどれほどの規模で、どういうことになるのだろうと思わずにはいられません。

貯金がなくても負けないアメリカ人

緊急時に$400をキャッシュで支払えない人が40%、貯金で暮らせるのは3か月未満という人々が60%を占めていると言われるアメリカ。

広大な国なので、州や地域によりその差は大きなものと思われますが、このロックダウンによる経済的な影響はかなりのものと思われます。

それでも、自家製マスクを作ってみたり、連日パンやお菓子を焼いてみたり、ビデオコールで友達や家族とハッピーアワーをしてみたり、とアメリカ人は「今できること」に楽しみを見つけるのがほんと上手いな!とあらためて感心。

個人主義のアメリカでも、こうした状況下では隣人や通りすがりの人とも挨拶を交わしたり、久々に作ってみたパイを「curbside delivery!」といって玄関前に届けてくれたりと、人との繋がりを求めている様子が、団結力を培っているかも?と思わされます。

この傾向がロックダウン解除後も続いたら、コミュニティ作りも自然に発展していくかもしれません。期待したいところです!